EV/PHEV充電器、充電コンセントの種類と選び方

東京都世田谷区で約50年、地域に根付いて電気工事を提供している株式会社山崎産業です。
木造戸建て住宅の、新築時の配線工事をメインに、世田谷区や城南エリアの様々な電気工事に対応しております。

ここ数年、急激にお問合わせが増加した「EV/PHEV充電器」。
公共充電スポット以外に、ご自宅で充電する際の必須アイテムです。

EV/PHEVの充電器にはいくつか種類があり、EV/PHEVの充電器の設置には電気工事士の資格が必要です。
山崎産業でも製品取り扱いのラインナップを揃えております。

さて、今回はEV/PHEVの充電器の選び方について、設置工事の経験から少しお話させていただきたいと思います。

 

山崎産業のEV/PHEV充電器ラインナップ

尚、弊社で取り扱っているEV/PHEV充電器は下記です!

パナソニック「ELSEEV:エルシーヴ」シリーズ

パナソニックは住宅や店舗、各種施設など、幅広い設置環境やニーズにあわせて、様々なタイプの充電器をご用意しています。

↓表は横スクロールできます
ELSEEV hekia S Mode3 ELSEEV cabi Mode3 ELSEEV mine Mode3
設置場所 戸建て住宅 戸建住宅・施設 戸建住宅
設置タイプ 壁面取付タイプ スタンドタイプ スタンドタイプ
充電タイプ 充電ケーブル搭載 充電ケーブル搭載 コンセントタイプ
定格 30A 200V 20A 200V 20A 200V
↓表は横スクロールできます
ELSEEV パブリックエリア向け
Mode3
ELSEEV cabi 屋外コンセント
設置場所 公共施設 戸建住宅・施設 戸建住宅
設置タイプ スタンドタイプ 壁面取付タイプ 壁面取付タイプ
充電タイプ 充電ケーブル搭載 充電ケーブル搭載 コンセントタイプ
定格 30A 200V・16A 200V 20A 200V・15A 100V 20A 200V・15A 100V

EV/PHEV充電器の種類

EV/PHEVの充電器には
・普通充電器
・急速充電器
の2種類があります。

普通充電器

一般のご家庭などで使われるのは普通充電器です。

スマホ充電のように専用のケーブルを差し込んで使用するコンセント型と、充電ケーブルが搭載されたタイプの2種類があります。

EV/PHEVの普通充電器は、大きく分けて電源が100V用と200V用に分かれており、
100Vの出力は約1.6kW → 1時間で約10km程度走行できる充電が可能です。
200Vの出力は約3kW → 30分で約10km程度走行できる充電が可能です。

なお、200Vで6kW出力できる充電器もあり、従来の3kW充電型の約2倍の充電スピードとなります。
15分で約10km程度走行できる充電が可能です。

急速充電器

急速充電器は高速道路のサービスエリアなどで見かけるこのようなタイプの充電器です。

急速充電器は3相交流で200Vの電源を要し、出力が50kWが一般的で高圧電気の契約が必要となり主にパブリック用の充電器となります。

EV/PHEV充電器の選び方

お伝えしたように、EV/PHEVの普通充電器は電源と出力に差があり、出力のkW数が大きいほど充電スピードが早くなります。

これまで設置工事を行ってきた経験では、お客さまの中には100V(1.6kW)の充電器で十分という方もいらっしゃいました。

設置の工事は、100Vと200Vで作業内容は変わらないため、代金もほぼ同等ですが、製品自体の価格は、量産品と受注生産品がありますので、数千円〜数十万円と大きく差があります。

普段どのくらい電気自動車を使用するかを考え製品を選んでいきましょう。

また、弊社でも取り扱っているパナソニック製「ELSEEV hekia S Mode3」は、200Vで6kWの出力ができ、従来の3kW充電型の約2倍のスピードで充電が可能です。

日産自動車のリーフで見てみると、
40kWh搭載車をフル充電した場合、

・3kW普通充電器 → 約16時間
・6kW普通充電器 → 約8時間

と、約半分の時間でフル充電が可能です。

6kW充電の注意点

6kW充電をするためには、車両側が6kW充電に対応している必要があります。

また、6kW充電時には30Aの電流が長時間流れるため、ブレーカが落ちないよう定格は40Aが必要となります。配線設計や現在の電源容量の余裕状況により、電力契約の見直しが必要になる場合もありますので、ご検討の際には設置できる電気工事店に相談しましょう!

ケーブルをどこにしまうのかが気になる!
EV/PHEVの充電器の壁面設置タイプとスタンドタイプ

充電器を選ぶ際に、お客さまからの声で比較的多いのは、充電ケーブルをどこにしまうのかという問題についてです。

EV/PHEVの普通充電器には、
・壁面設置タイプ
・スタンドタイプ
があり、壁面設置タイプは充電ケーブルを車内に載せておくか、玄関先などに置いておくことになります。

スタンドタイプはケーブルを充電器のコントロールボックスの中に収納できるようになっているため安心です。

心配なことは、充電ケーブルを庭先などに置いておいて、盗まれてしまうというトラブルです。
充電ケーブルは非純正品でも数万円程度するため、充電器選びの際にはケーブルの盗難防止も考慮していくと良いと思います。

EV/PHEV充電器を設置する際には
ご家庭の分電盤の位置をチェックしましょう!

EV/PHEVの充電器を設置する際には、ご家庭の分電盤から充電器までの配線ルートを決め、配線を引く作業が伴います。

山崎産業は、大手ハウスメーカーの新築戸建住宅の配線工事を通年施工している電気工事会社です。そのため戸建住宅の配線工事は最も得意とする分野です。

しかし、都内の住宅で少々心配なことは、やはりお隣のお家との距離が非常に近い場合などです。

お家の構造によっては、分電盤が2階に設置されていることもあり、
その場合配線を2階から1階に下ろすことになります。

以前、お隣のお家との隙間が30cm!というケースがあり、人間が入れるかギリギリの隙間で施工しました。

お客さまも「これ…どうやって作業するんですか…」と若干心配そうに見ていらっしゃいましたが、ハシゴを掛けて垂直に上り、無事に作業を終えました。(笑)

担当したスタッフの「大変だった…自分の体力が心配だ…」という声は一旦横に置いて、逆に言えばそれくらいの隙間があれば、分電盤が2階でも工事できるということになります!(笑)

EV/PHEV充電器を設置する際の
相見積もりは少々慎重に判断しましょう!

最後に、設置工事における大切なお話です!

最近は様々なネットサービスが普及し、個人のお客さまも手軽に専門工事会社に作業依頼をできるようになっています。

EV/PHEVの充電器設置工事も、複数の会社に相談した中で決めようというお客さまは沢山いらっしゃると思います。

その際には、メーカーが定める設置条件に沿って、正しく設置してくれる電気工事店を選んでください。

以前、作業プロセスを簡略化して、屋外の電気メーターから直接電源を取ってしまう方法を提案されたというお客さまがいらっしゃったことがあります。

分電盤から電源を取るのではなくメーターから直接ということだったようです。

(また、EV/PHEV充電コンセントやケーブルはamazonなどで手軽に購入できるため、お客さまの方で用意すれば施工代金はもっと安くなるというお話だったとのこと。)

しかし、その方法では違法になってしまい、場合によっては作業し直すトラブルに発展しかねません。

東京電力では、街の電気に異常が起こっていないか定期検査を実施していますので、その際に発覚すると、やり直しの指摘を受けてしまう可能性が高いです。

相見積もりなどの際には、その点を少々お気をつけください!

EV/PHEV充電器、充電コンセントについてのご相談はお気軽に!

山崎産業は、地元に根づいた電気工事会社として長年営業しております。
対応エリアは、世田谷区を中心とした城南エリア、また川崎など神奈川県の一部も対応しています。

【対応エリア】

これまで三井ホーム・住友林業・三菱地所ホームなど、数々の大手取引先より電気工事をご依頼いただいており、ご家庭の電気設備のことは導入からアフターフォローまで万全の体制でサポートしております。

EV/PHEV充電器の製品選びなど、小さなギモンからお気軽にご相談いただけますと幸いです。

    お名前 (必須)
    会社名 (必須)
    電話番号 (必須)
    メールアドレス (必須)
    年齢
    お問合せ内容